好きも嫌いも冷静に

・要注意


「環さんという人にも…、会ってみたいです。
知らなければ、そう思わなかった事ですが。
伊織さんを好きでお見合いをしたという人だから、…会ってみたいです」

「もう終わった事です。…俺は、もう佐蔵さん、あ、名前、名字、佐蔵さんて言うんだけど、佐蔵さんにも、会わないと言ってあります。
英雄の事もありますから…。関わらない方がいい。
だけど…、部屋の事で、英雄の奴が環さんの事を話に出すから…」

「伊織さん?知ってます?…女って、怖いんですよ?‥。
もう関係ありませんからと、…口では言いながら…、黒いところがありますから。
あくまで一般論ですよ?一部の。
環さんという人は、きっと百戦錬磨、というか、私なんかでは太刀打ち出来る人ではないかもしれません。何となくの印象です。悪く言うつもりはありません。
魅力的な人ですよね?」

「…そうですね。本人、肉食だと言ってますから。恋愛体質というのですかね、そんな感じの人です」

「…女の中の女という人ですね。ごめんなさい、女とか言う言い方をして‥。とても女性らしい人なんでしょうね‥」

「男目線、女目線では印象は違うと思いますが…、女性に敵を作りそうなタイプかも知れませんね。男好きな感じに映ってしまいます…。
本人は言い寄られても、なびかないような、意思のある人ですけど。
男が放って置かないタイプじゃないですかね…」
< 140 / 159 >

この作品をシェア

pagetop