君の優しさに拳銃を突きつける
「彼女が…」
「零。俺が……話す」
颯はゆっくり言葉を選びながら話す
「蒼空ちゃんが…裏の人間?」
「……という可能性があるだけだ
真に受けるな。春斗」
「…………確かにあってもおかしくはないことなんだ」
颯は自分を責めるように
言葉を紡ぐ
颯が雨水組を継がないということは
蒼空ちゃんが雨水組を継ぐということ
そのために鍛えられているとすれば
彼女の強さも納得がいく
颯は責任を感じているんだ
でも蒼空ちゃんの性格が
変わってしまったことへの
答えにはなっていない