君の優しさに拳銃を突きつける







「連れていけ」






私が頷いたことを確認すると


男は私を連れてきた冷たい瞳の男に命令する



そういえば


私はこの男に連れてこられたんだ








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「ったく、どいつもこいつも弱いなー


お前はどうする?」




羽海ちゃんに代わったあとの私は


二人の男をものの数分で倒した



ただ春斗君を助けたかっただけなのに


自分の思いとは関係なく


身体が勝手に動いてしまう










そして残った男を見ると





笑っていた





その微笑みは決して不快なものでは無く


誰かに似た優しいものだった





けどそれは一瞬のことで


直ぐに冷たい瞳に戻る






「あんたと戦う気はない


…………組長がお呼びだ」






その一言で私は羽海ちゃんから


自分に戻ることができた





『なんで?』





どうして突然代わったのか聞いても


羽海ちゃんが答えてくれることは無かった








「……手荒な真似をしてすみません



来ていただけますね」




突然敬語を使い始めた男に


雨水組で働くものだと気づく







「わかりました」







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