君の優しさに拳銃を突きつける
「俺が姉ちゃんの居場所をつくってやるよ」
全ては弟の一言から始まった
「蒼空ちゃんとは遊んじゃ駄目って
ママたちが言ってたの」
幼い頃から言われ続けた
自分には理解の出来ない現実
私の何を知ってるの?
仲の良い友達も好きな男の子にも
自分という存在を否定される
そのたびに思う
皆おんなじ。つまらない
人の不幸を願い
人の不幸を笑う
そうやって醜くなっていく
同情するやつはもっと最低
優しい言葉をかけ
いざ自分が危険だと悟れば
迷わず手のひらをかえす
皆そう。おんなじなんだ
そこに面白みも何もない
そう思うことで少しだけ
楽になる気がしたんだ