君の優しさに拳銃を突きつける









「俺が姉ちゃんの居場所をつくってやるよ」







全ては弟の一言から始まった
































「蒼空ちゃんとは遊んじゃ駄目って

ママたちが言ってたの」



幼い頃から言われ続けた

自分には理解の出来ない現実


私の何を知ってるの?


仲の良い友達も好きな男の子にも

自分という存在を否定される


そのたびに思う



皆おんなじ。つまらない





人の不幸を願い

人の不幸を笑う

そうやって醜くなっていく

同情するやつはもっと最低

優しい言葉をかけ

いざ自分が危険だと悟れば

迷わず手のひらをかえす




皆そう。おんなじなんだ


そこに面白みも何もない




そう思うことで少しだけ

楽になる気がしたんだ















< 4 / 155 >

この作品をシェア

pagetop