君の優しさに拳銃を突きつける
「僕が何かつくるから
少しでもいい。皆で食べよう」
「拓弥さん。俺も手伝います」
「うん。頼むよ」
拓弥さんと零はキッチンの
ある方へと向かう
「颯君…聞きたいことがあるの
今いいかな?」
二人が行ったのを見送ると
蒼空は颯を見上げて聞く
「いいよ。とりあえず
そこに座ろう」
颯は優しく壊れ物を扱うかのように
彼女に触れている
前に言っていた覚えがある
長いこと逢っていない彼女に
自分はどうやって接すればいいのかと
俺と春斗は気をきかせて
二人が落ち着いて話ができるように
離れたところに移動する