君の優しさに拳銃を突きつける







「あの人たちのことは俺に任せろ」




颯のいう あの人たちとは


きっと二人の両親のことだ






俺は横目で二人を見つめる





















「……………………」



「裕ちゃん?どうしたの?」






春斗が俺の顔を覗きこむ






「いや、なんでもない」



「ふーん。今日の裕ちゃん


なんか変。








……蒼空ちゃんが来てからだよね」









!?



春斗は俺の隣に座って椅子で遊んでいる


一番年下で一番ガキのくせに


一番勘が鋭い



良いやつだけど


こうやって話すときの春斗は


何かを探っているようで怖い







「あっ!動揺したでしょ?


僕の目は誤魔化せないんだからねー」




「ったく」















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