君の優しさに拳銃を突きつける
「お前さ…あいつのことどう思う?」
俺は春斗とは視線を合わせずに話始める
「あいつって……蒼空ちゃんのこと?
さあ。まだ良く知らないしね
僕は颯ちゃんと拓弥さんに従うよ」
いつもの可愛らしい喋り方じゃない
少し声のトーンが低くなっている
本当は蒼空のことを あまり良く
思っていないんだ
颯と拓弥さんが決めたことには
春斗は絶対に反論しない
俺や零もそうではあるけど
こいつは誰よりも忠誠心が強い
「裕ちゃんは、どう思ってるの?
あの子のこと」
「俺は…
分からない」
「…………………………」