君の優しさに拳銃を突きつける








「はる…と君は


颯君と仲いいの?」




自分から話しかけても良いのか


迷ったのか少し躊躇いながら


隣に座った僕に話しかける






「うん!出逢ったのは小5のときなんだよ」


「小5?」


「そうだよ!僕がこっちに引っ越してきて

クラスが一緒になったんだ」




きっと君よりも颯ちゃんのことを知ってる


出逢ってからはずっと一緒にいたから



10年ぶりに逢った君よりも

颯ちゃんを知っている自信があるんだ






思えば思うほど


僕って最低な人間なんだ










「ねえ……蒼空ちゃん」







わかってるんだ


自分が最低なことくらい



だから これから君に告げるであろう


言葉がどれだけ君を傷つけるかも分かってる




僕を嫌っていいよ









それでも僕は皆が大切なんだ











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