君の優しさに拳銃を突きつける
俺は担任に指示されたとおり
蒼空の隣の席に移動する
「朝霧君って格好いいよね」
「うん!なんか物静かなとこが良い!」
「後で話しかけてみようよ」
「てか何であの女の隣なの?」
「さっきも一緒にいたけど何なの?」
「転校生にも手出してるんじゃない?」
「朝霧君、可哀想」
席について落ちついていると
嫌でも聞こえてくる話し声
面倒くさい奴等だ
わざと大きな声で話してるのかは
知らないけど迷惑だ
さっきだって俺が蒼空に話しかけたのに
まるで蒼空が話しかけたみたいになってるし
女って面倒くさい生き物だ
隣を見てみると別に気にしていない
様子で授業の準備をしている蒼空
まあ。蒼空が気にしてないならいいか
とりあえず席が隣になったのは都合がいい
授業中はさすがに何もないだろうし寝よう
俺は腕を組んでその上に
自分の額を乗せて眠りについた