君の優しさに拳銃を突きつける
授業が始まる少し前
机に顔を伏せて寝始めた零君は
英語の授業を一切無視するかのように
今もスヤスヤと眠っている
「木下君!授業中ですよ!」
「松井さん!携帯はしまいなさい」
なんでだろう
気のせいかな?
さっきから先生、みんなの事は
注意しているのに
零君のことは一度も注意してない
転校生だから?
「なあ先生。俺たちにいうなら
あいつはどうなんだよ!」
案の定、さっき怒られていた木下君が
零君を指差して指摘する