君の優しさに拳銃を突きつける









「それは…」



「やる必要がないからな」






先生が質問に答える前に



眠っていたはずの零君が答える







零君…もしかして寝てなかった?


わざと?









「はっ?どういう意味だよ」




木下君は頭にきたのか椅子から立ち上がっている



あまりにも零君が冷静だからか



周りのみんなにも緊張感が漂ってる






「これくらいの内容…やっても無駄ってことだよ」





零君は一度も木下君と視線をあわせず



前の黒板だけを見ている










れい…くん?









「おい!転校生だからって調子のんなよ!」




「………………」




「何か言えよ!



っは。そうか!怖くなったか」





木下君の口調からは



明らかに零君を馬鹿にしているのがわかる











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