君の優しさに拳銃を突きつける
「……そんなこと」
ないとは言い切れない
寧ろ颯君が言っていることは正しい
でも颯君のせいにしたくはない
選んだのは私だ
私がその道を選んだんだ
「姉ちゃんには居場所がない
自分でいられる場所が…
それを奪ったのは俺やあの人たちだ
だからさ
俺が姉ちゃんに居場所をつくってやるよ」
颯君はわかっているのだろうか
その言葉が
颯君とその周りの人達を傷つけることが
私に関わることで
自分達を苦しめることを
「颯君…私は……」
「姉ちゃん」