君の優しさに拳銃を突きつける
「俺らも着いていく」
零君の言葉に今度は私が黙る
だって、あれは一人で来いってことだろうし
二人に迷惑をかけたくない
「ううん。一人で平気だよ
ちゃんと戻るから」
呼び出しはいつものこと
なにか悪口を言われて終わる
それか
少し暴力を受ければ済む
まだ不服そうな二人
だけど私の意見を尊重してくれて
「わかった」
「蒼空ちゃん。待ってるからね」
一人で行くことを許してくれた
二人と別れた私は
裏庭に向かう途中でポケットに
いれた紙を取り出す
きっと…大丈夫
自分にそう言い聞かせて
約束の場所につく