君の優しさに拳銃を突きつける







「俺らも着いていく」




零君の言葉に今度は私が黙る




だって、あれは一人で来いってことだろうし



二人に迷惑をかけたくない








「ううん。一人で平気だよ


ちゃんと戻るから」






呼び出しはいつものこと



なにか悪口を言われて終わる






それか















少し暴力を受ければ済む














まだ不服そうな二人



だけど私の意見を尊重してくれて






「わかった」




「蒼空ちゃん。待ってるからね」







一人で行くことを許してくれた



























二人と別れた私は



裏庭に向かう途中でポケットに



いれた紙を取り出す












きっと…大丈夫






自分にそう言い聞かせて



約束の場所につく









< 95 / 155 >

この作品をシェア

pagetop