ほろ苦い蜜の味
この日の朝は学年集会
一年生は体育館へ集まる
最悪だな…
彼の顔見たら辛くて泣きそうになるのに
どうしてこんな日に学年集会なんてあるんだろう…
「リカ、行こう」
と、あたしの手を握った美和
「うん…」
廊下に出ると彼と友達がトイレでたまっていた
「うわ、最悪…」と呟く愛
そこを通らなきゃ体育館へ行けないのに
愛はあたしを隠すように前に出て手を引っ張ってリードしてくれた
美和はあたしのすぐ後ろにくっついて離れないようにしてくれてた
そんな二人の優しさが嬉しかった…