ほろ苦い蜜の味
その日の昼休み──
「さっ、弁当食べよ!」
とあたしはカバンを持って愛の席に行った
「うん!いいよ!」
あたしと愛が話している時に
ガラっと後ろの教室のドアが開いた
「あい〜!!」
ん?愛の知り合いかな?
ドアの方を見ると背の高い男の子と少し背の低い男の子が立っていた
「愛、知り合い?」
「あぁ、背の低い方は亮太(りょうた)と言ってうちの幼なじみだよ〜!」
「あ、そうなんだ。じゃあ、背の大きい人は?」
「あいつが中山 和樹だよ」
え……?あの人が…?
あたしはこの時心の中で思った気持ちにはすぐには気づけなかった
きっと、この時にあたしは和樹に一目惚れしたんだろう…