ほろ苦い蜜の味



『めっちゃ年上だから、俺の事遊びても分かってる。だけど別れたくないんだ』



なんて彼は言ってた



だから、あたしは『遊びて分かっててどうして付き合うの?今だって他の男とキスしたりえっちしてるかもよ?』と意地悪なことを言った



それでも彼は別れなかった




『どうしてその女と付き合ったの?』


て、あたしが前に聞いたんだ…



てっきり『好きになったから』と言われると思ったけど







彼が言ったのは








『お前を忘れるため』








それだけだった──

< 93 / 100 >

この作品をシェア

pagetop