嘘つきな愛の詩


流れのまま先輩を部屋に招いて、慌ててコーヒーを淹れる。


夢?

先輩が私に会いに来てくれるなんて

こんな贅沢なことって…


夢で間違いないのかなっ⁈


夢なのか現実なのか


興奮しすぎててよく分かりません‼


でも一つだけ言えるのは…



部屋はいつも綺麗に掃除してて良かったーってことかな…。



「コ、コーヒーです、どうぞ?」


「ありがとう」

そう言いながら向かいにちょこんと座った私をまじまじと見つめる先輩。


「な、なんでしょうか?」

「…君って今…すっぴん?」


そう聞かれて

高速で顔が熱くなる‼


そういえば私…シャワーを済ませた後だった…‼



「す、すみません‼

お見苦しいものを見せてしまってすみません‼」


私が必死に謝ると

大きな手のひらがそっと頬に触れた。

せ、先輩っ⁈



< 6 / 34 >

この作品をシェア

pagetop