嘘つきな愛の詩
「困ってないならなに?」
な、なに?と聞かれましてもっ‼何から言葉にしていいのか分かりませんっ‼
「ほっぺ、真っ赤だよ?
いつもそうやって
そんな顔して…
俺に何を感じてるの?
それが聞きたくて…
来たんだ…」
なんかもう
何もかも見透かされているのっ⁉
熱い頬がさらに火照るのを感じながら
瞼を思いきりギュッと閉じた。
「先輩が…好きなんです‼」
そう言った瞬間
重なった唇。
そのまま押し倒されて
流されるまま
先輩に身を任せた。
こんなに突然
恋が叶うって…
あり?
爆発しそうな心音が
先輩に全部届いたなら
これは夢なんかじゃないってことだよね?