嘘つきな君
その時から
ずっと胸の奥にある夢は美容師
専門学校の学費まで、美代さんに頼るわけにはいかない
自分で学校に行って
美容師になって
いつか 、美代さんの髪の毛を私がセットしたりカットしたりするのが夢
……美代さんに、喜んで欲しいの
暖かくて優しくて
私を受け入れてくれた美代さんを
「あ、美代さん
烏龍茶切れてるから、買ってくるね」
冷蔵庫に在庫が無いことを確認して裏口から外へ
11月も、もうそろそろ終わる
暗くなった空
輝くネオン
つくづく思う
……私には夜が似合ってる