嘘つきな君


「……今、何時だと思ってるの?」


時計を見ると、午前2時を回っていた


「その様子だと、
またホテルに行ったみたいね」


はぁっとため息をつきながら
ボサボサになってる私の髪を撫でる


「……あんたがお金が欲しいのはわかる
でも、カラダの関係を持ったらダメってずっと言ってるでしょう」


叱ってくれる美代さんの目が真っ直ぐに見れない


< 4 / 87 >

この作品をシェア

pagetop