嘘つきな君


「……はやく屋上戻れば?」



「いいじゃん。
お前だけの非常階段じゃねぇだろ」



「まぁそうだけど」



弁当を開ける

いつもの美味しそうなお弁当


「いただきます」


あ、そう言えば


「……ねぇ
なんであんな時間に路地裏にいたの?」


助けてくれた日のことを思い出す



「BOXのバイトのあと、コンビニで立ち読みしてたら遅くなって
……路地に入った方が近いんだよ家まで」


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