嘘つきな君


「ふーん」


「いつもは通らないけどな」


……助けて貰えなかったら
私はどうなってたんだろ


「お前こそなんであの時間にあんな所に居たんだよ」


『お金手に入れるために男とホテルに行って騙した帰り道』なんて口が裂けても言えない


「……ホテル街の方から来ただろ?」



振り返ると、そこまで興味無さそうに私の方を見てる畑本太陽

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