嘘つきな君



「怒った?」

「……」

「あははっ怒ってるよね?」

「……」

「こっわーい顔」

「……」

「いい加減こっち向けば?」

「うるせーな
お前こそ少しは黙れよ」


一方的に話し続ける私を一瞥して、立ち上がり非常階段から出ていってしまった


「ぶ、無愛想……」


弁当を仕舞い私も非常階段を後にした



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