嘘つきな君


「これ、お前が作ったの?」


「うん」


さっきよりもさらにびっくりした顔


……失礼な人だ


みるみるオムライスは無くなり
タッパーはカラになる


「……久々に人が作ったメシ食った」


「……どういうこと?」


そういや、昼ごはんもいっつもパン


「そういうこと。ありがとうな」


タッパーを私に返しながら
畑本太陽が笑った


< 68 / 87 >

この作品をシェア

pagetop