恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
chapter Ⅴ
ギリギリの告白
to.小林
sub.
―――――――――
今日、放課後残って
―――――――――
オレは、高遠と小林がちゃんとしない限り、どうにもできない。
きちんと、2人が話し合わない限り、何もできない。
告白も。
それ以外の道を選ぶ事も。
高遠の思惑通り小林を奪い取るなんて出来ない。
高遠の気持ちが分かるからって、何もしないで小林を諦める事だって無理だ。
諦めるなんて……
つぅか、両思いのくせに何やってんだよ。
2人して……気持ちはっきりさせろよ。
好きなら伝えてやれよ。
好きならもっと甘えろよ。
お互いに気使いすぎなんだよ。
もう
オレを惑わすな。
結局オレが余りモンなんだから、それを知らしめてくれよ。
頼むから。
哀れなピエロをいつまでも1人で躍らせてくれるなよ。
終止符を打ってくれよ。
……打たせてくれよ。
こんなつらい想いは、もう――――……
.