恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
96%の行方
※※※
あー……つらい。
つらい。つらい。つらい。
何がつらいって、失恋した相手が隣の席にいるのがつらい……
ため息をついてから、チラッと小林を盗み見ると、小林の横顔はなんだかすっきりしていて……その様子に、昨日高遠と上手くいったんだって事が分かった。
小林にとってはこれ以上ないくらいに幸せな事なのに……
失恋直後のオレの気持ちはそんな寛大じゃないらしく。
『よかったな』
その一言を言ってやれる自信がなかった。
昨日の自分を後悔したりはしてない。
けど……
まだ身体ん中に溶け込んだコーヒーは苦くて。
とりあえず凹んでない振りするのが精一杯だった。
…―――キーンコーン…
昼休みに入って隣を見るともうそこには小林の姿はなくて。
どこに行ったんだか気にはなったけど、もしかしたら高遠のとこかな、なんて、そんな事を考えてた。
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