恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
chapterⅠ

クールなキミの弱味



オレが初めて小林に興味を持ったのは、2年に上がった初日だった。

出席番号が同じだった小林とは席が隣で……別に、だからって訳もないんだけど。

つぅか、そんな単純でもなければ女に飢えてる訳でもないんだけど。


ただ……真っ直ぐに、教壇を見つめる小林の瞳が、あまりに強く綺麗なものだったから。

その横顔は、オレの中の中心に焼き付いた。


大して綺麗でもない、オレの心の中心に――――……



< 2 / 164 >

この作品をシェア

pagetop