恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
chapterⅠ
クールなキミの弱味
オレが初めて小林に興味を持ったのは、2年に上がった初日だった。
出席番号が同じだった小林とは席が隣で……別に、だからって訳もないんだけど。
つぅか、そんな単純でもなければ女に飢えてる訳でもないんだけど。
ただ……真っ直ぐに、教壇を見つめる小林の瞳が、あまりに強く綺麗なものだったから。
その横顔は、オレの中の中心に焼き付いた。
大して綺麗でもない、オレの心の中心に――――……