恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
友達協定
煮え切る訳でもなく、冷め切る訳でもなく。
そんな気持ちがオレの中でいつまでもくすぶっていた。
それは小林が出て行った後の1人の古文学習室でも、家の帰ってきてからも、ずっと……
罪悪感。
いや、それよりも何よりも、焦燥感と嫉妬がオレを支配していた。
高遠とオレの存在の大きさがどれくらい違うのか、小林の態度が語っていたから。
小林の中でのオレの存在価値は、きっとほぼゼロに近い。
高遠の存在価値は……きっと、誰を失っても手放したくないくらいデカイ。
それを目の当たりにして、ひどく気持ちが滅入っていた。
気持ちなんて不確かな、大きさなんか測れないモノが、今日確かに目に見えてしまって……どうしょうもない敗北感と嫉妬からくる苛立ち。
目まぐるしく変わる気持ちの波に、頭も心もオーバーヒートしそうな勢いだ。
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