恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~


……だせぇ。絶対だせぇ。

だから嫌だったんだ。

1人の女にこんなにもドキドキしたりイライラしたり。

自分のペースを乱される。

今までは本気じゃなかったからこんな事なかったのに……だから、本気の想いなんて嫌だったのに。



オレはベッドに入ったものの、眠れない自分に余計イライラしてきてうつ伏せになり枕に顔を埋めた。

干したばかりの枕からは、気持ちのいい匂いがしてオレの気持ちを少しだけ落ち着かせる。


そう。

こんな風に眠れなかったり、いつも通りの学校生活が送れなくなったり。

こうゆうオレのペースが乱れるのが何よりも嫌だったんだ。


だけど――――……



もしも小林がオレに笑顔を向けてくれるなら……それでもいい。


小林がオレに心を開いてくれるなら……ペースなんかいくらだって乱させてやる。


……そんな風に思うオレはイタイのかもしれない。

きっとなんかの副作用だ。

今日初めて気付いたなんかの……副作用。


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