恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~


……―――― 痛い。

隣からの視線が超痛ぇ……



翌日の4時間目の数学。

今日の朝から感じていた小林の視線はついにMAXを迎えていた。

朝一で謝ればよかったのを、柄にもなくびびって後回しにした結果なんだけど……

こんな事ならちゃんと謝ればよかった……

……つぅか、やっぱり怒ってんのか。



小林のいる左を向けないオレは、左の肘枕に左頬を乗せてる状態。

……朝からずっと。

明日はきっと首が筋肉痛だろうけど、背に腹は変えられねぇ。


「なんだよ、澤田。オレの授業が退屈だってアピールか?それ」


オレの肘枕に気付いた矢野センが、オレに近付いてきて隣に立った。


矢野セーン……助けてくれよ。

小林さんが恐いんです……


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