恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~

やべ……謝らねぇと。


意を決したオレが口を開こうとした時――――……


「澤田くん!お願いっ!

昨日の事誰にも言わないで!!」

「へ……?」


顔の前で両手を合わせた小林が、オレを見つめた。

その表情はいつものクールな小林じゃなくて……きっと高遠に見せてる、本当の小林――――……


「……もしかしてもう誰かに?」


返事を出来ないでいたオレに不安を感じた小林が、困ったように眉を下げてオレを見る。

そんな小林に、オレは慌てて大げさに手を振って否定した。


「いやっ!……誰にも言ってないよ」


オレの言葉に、安心した表情を浮かべる小林……

「よかった~……」と、小さく言いながら笑みをこぼす小林を目の前に、オレの心臓がまた過敏に反応する。

だって……だって、超可愛いんですけど。激レア。


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