恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
小林は髪もだけど、外見も綺麗……つぅか可愛い。と、オレは思う。
睨みつけてばっかの目は、愛くるしいとは言えないけど、ひどく澄んでる。
小さな鼻に、薄い唇。
全体的な顔のバランスはいいと思う。
なにより魅力的な髪もよく似合う白い肌。
……多分、これで愛想がよければすげぇモテんだろうな。
「……別に、何も」
じっと小林を観察していたオレの耳に、細い小さな声が届いた。
小林は相変わらず、気まずいと言うか、申し訳なさそうと言うか……そんな目でオレを見ていた。
「あ、マジ?よかった~……オレ自分でも気付かないうちに何かしたんかと思った~。
……じゃあなんでいつもそんな怒ってんの?」
「……」
あ~あ。まただんまりですか。
仲良くしたくて話し掛けても、返って来る反応の悪さに、いつの間にか誰も話し掛けなくなった。
そうして、この孤立した小林の出来上がり。
進級してまだ2週間なのに、すっかり孤立しちゃった小林に話し掛けるのはもはやオレのみ。
なんでなんだろうなぁ……
気になって、1年の時小林と同じクラスだった奴に聞いたけど、1年の3学期あたりから様子がおかしくなったらしい。
それまでは普通に友達と話してたらしいのに、急に……
いじめられたんかな……
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