恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
隣でオレが見てるのも気付かないほどに高遠を見つめている小林に、悔しさが滲み出る。
こうゆう時は決まって後悔がオレを襲うんだ。
友達なんかやめればいいのにって。
だけど……友達を選んだのは、小林のためだけなんかじゃない。
……半分以上は自分のため。
振られる事が分かっていたから、ただ、弱味につけこんだだけ。
気持ちを隠して、小林が頷くように仕向けただけ。
そこまでして一緒にいたいと思った女は、小林が始めてだから。
……だから、多少つらくたって諦めない。
敵は手強いけど、ヒロインはクラス中の弾かれ者だけど……
諦めない。
本当はシューティングとか対戦ゲームのが好きだけど、たまにはロールプレイングも悪くない。
長期戦だってなんだってやってやるよ。
最終的にはボロボロになったって、辿りつけば勝ちなんだから。
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