恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
「あたしのせいで……きっとバレちゃうから……」
「……だからあんな無表情で誰とも関わろうとしないのか?」
驚愕の眼差しを送るオレの視線の先で、小林がコクリと頷いた。
高遠のために……
全部高遠のためにやってたのか?
こんなよく笑うくせに。
落ち込んだ表情するくせに……
あんな無表情決め込んでいつも1人で頑張って……?
教室での小林全部が……
高遠のため――――……?
……んなバカな事あるかよ。
そんな……
「……それ、高遠に言われたのか?」
「ううん。あたしが勝手に……」
「友達……欲しくないの?」
オレの言葉に黙り込んでしまった小林。
友達が要らない訳ない。
欲しいに決まってんだ。
なのに……
高遠とのあんな関係守るために……
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