恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
「先生には、呆れるくらい恋愛体質だなって笑われた。
でもね、あたしだって先生で100%にならないように気を付けてるんだよ」
そう言って笑う小林は、健気にしか思えなくて……オレは、そんな小林に心臓を握られたような苦しさを感じながら小林の話をただ聞いていた。
「あのね、1%は家族の事を考えるようにしてるの」
……99%は高遠かよ。
「でね、1%は勉強の事」
に、しても98%……驚くほどの恋愛体質。
まさに恋愛至上主義。……けど、高校生なんてそんなもんか。
オレも……例外じゃねぇかも。
「それで……1%は、友達の事……今は他にいないから澤田くんの事って言った方がいいのかな」
……たった1%なのに、なんでこんな嬉しいんだよ。オレは。
でも、だって、小林の頭ん中にオレの居場所があんだぞ?
しかもオレだけの場所が……
それは結構くるだろ。胸にガツンと……やべ、かなり嬉しいし。
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