恋するキミの隣で。～苦さ96%の恋～

付き合ってる訳でもないのに、メグミとか他の女も、たまに思いついたように弁当を作ってくる。

オレに気があるんだかもよくわからねぇけど、岡田の話によれば、どうやらオレの出方を見てるらしい。


……女って計算高いな。ホント。


だからなのか、小林が気になるんだよな。

媚びずに、真っ直ぐで。


小林の持ってく弁当は……手作りなんかな。

……多分、手作りだろうな。そんな気がする。


だけど、そんなメグミの作戦を知りながらもそれに便乗してるオレもオレだ。

断ればいいんだろうけど、そんな理由もなくてつい……


去年１年遊びまくったおかげで、最近は特に彼女を作り気にもならなかった。

だけど、オレのモテ期はまだ続いてるようで、その対処に正直困ってる。


言い寄ってくる女を好きになれればいいんだけどな……

つぅか、今までは好きじゃなくても平気で付き合ってたんだけど。



今は……


そんな気も起きねぇ。




興味本意なのか、好意なのか……それにしても何の好意なのか。

理由は何にしても、オレの中に入り込んでいる存在が、オレを恋どころじゃなくさせる。



小林……

おまえの中に入り込んでる存在は、恐らく……禁断の相手だろ？


おまえがしてんのは、上手くなんかいくハズのない、禁断の恋だろ……？


なぁ、小林。

おまえの目には、誰が映ってんだよ。



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