恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~
その日の夜は、眠ろうとベッドに入っても、目を瞑ると小林の傷付いた表情が浮かんできて……
まるでオレを責めているように見える小林に、オレは眉を寄せた。
小林がどんな顔をしてたか、実際には見られなかったから知らないけど……
きっと傷ついてた。
泣きそうになってた。
あの切ない目で……高遠を見つめてた。
そう思うと、あれからずっとオレの中で膨張し続けてる気持ちが更に肥大する。
どうしょうもないほどの自己嫌悪が……オレを啄んで存在ごと無くそうとしていく。
小林に嫌われたかもしれない。
そんな不安が、オレを夜の闇へと堕としていく。
深く深く。
わざとじゃないって言ったら……小林は信じてくれるかな……
決してわざとじゃないんだ。
小林には届きそうもない謝罪を繰り返しながら、その日は眠りについた。
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