恋するキミの隣で。~苦さ96%の恋~


……超怒ってるとか?

もしかしてシメられる……?


オレの不安が高まったとこれで、4時間目開始のチャイムが鳴った。


「席つけー」


入ってきたのは矢野セン。

会ったら昨日のバスケの文句を言ってやろうと思ってたのに……

それどころじゃない。


あぁ……どうせなら昨日放課後第二体育館行けばよかった。

びっちりしごかれとけばよかった……

そうすればまだ小林に合わせる顔も……いや、ないか。


オレの発するただならぬオーラに誰も気付かず授業が進む。


そして……


…―――キーンコーン……


ゴングは鳴った。


嫌だな、なんて思って少し躊躇してたら、既に隣に小林はいなくて。

オレは慌てて教室を出た。


言われた通り寄り道しないで階段に向かうと、階段に座る小林が視界に入って、オレは走っていた足を止めた。


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