私達はただのおもちゃ【完】
昼休みは咲彩ちゃんが夏月をつれてトイレに
いくこと以外は特になし、事件が起こったのは
そのあとの休み時間…
「夏月~、次の時間なにするのか知ってる?」
「知らな~い、楽しいのがいいね」
「それな!」
「夏月~、なにしてるの?」
「ノート写してるの、かき終わんなかったから」
「なら、私の見せてあげる、ほら、
黒板消されちゃったし、てかさ、なにか用?
用がないんだったらあっち行って?」
「ん?私?」
「夜那以外に誰がいるの?」
「あーごめん私用あるから」
「なら早く済ませてあっち行って
夏月、はいこれ私のノート」
「いらない」
「なんで?」
「今夜那のノート写してるから」
「そう、だからここにいるんだ
それより、それ邪魔じゃない?次の授業まで
少ししかないし、片してきたら?」
「うるせんだよ!!」
あらー、怖い怖い、ついに裏出てきた?
ちょっとうざかったかな~?
「その声の方がうるさいと思うな~、じゃあ、
私そろそろ戻るね、終わったら返してね、
ちなみに咲彩ちゃん、座んないの?
時計見て?」
「あ、」
「じゃあ、そういうことで」