愛を運ぶケーキ屋さん
これからたくさんの出会いを経験し、たくさんの人と助け合い、認め合い、成長していく彼女達を応援したい。
その一心で言葉を紡いでいく。
「このケーキもあなた達も同じように互いを認め、助け合えば最高の仲間になれるんじゃないでしょうか。····少し、話が長引いてしまいましたね。どうぞ、ごゆっくり」
軽く会釈をすれば私はカウンターに戻った。
「い、いただきます」
茜ちゃん達は遠慮がちに目の前のケーキを一口、食べ始めた。
瞬間、歓喜の声がそれぞれ溢れ出す。
「おいしい!」
彼女達は言葉を揃え、嬉しそうに笑い合った。