愛を運ぶケーキ屋さん

「私、梨奈が大好きよ?」

「私も、茜が大好き」

茜ちゃんと梨奈ちゃんはお互いを認め合うかのように言葉を紡げば再度、優しい笑い声が店内に響いた。

それからというものの、彼女達は頻繁にこの店に来てくれるようになった。

特に茜ちゃんは、ほぼ毎日と言っていいほど来てくれるのだ。

「茜、大きくなったらここで働きたいわ!」

「本当でございますか?」

「ええ、ハルカワはまだまだだからね!私が一緒に居てあげないとダメだから」

天使のような笑顔を咲かせる彼女に私は自然と彼女の頭を優しい手つきで撫でていた。

照れたように笑うその姿に心が暖かくなる。

すると数分後に梨奈ちゃん達が店にやって来て、茜ちゃんも一緒に楽しそうに話し始めた。

茜ちゃんも、梨奈ちゃん達も、表情は本当に嬉しそうに楽しそうに綻んでいたのを私は忘れないだろう。

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