満月の下の狼
銀狼
ドカッ。バキッ。
「うぅ…。」
俺の前で小さくうずくまっている男たち。
「つぇ…。お前誰だよ…。」
そう、男が言った瞬間風で俺のフードが
脱げた。
満月の光で俺の銀色の髪が反射する。
「ぎ、ぎんろう!」
俺はうずくまっている男の前髪を持ち上げ
冷たく言い放った。
「次俺のシマで暴れたらどうなるか
わかってるよな…?」
「ひぃぃ!!すんませんすんません!」
男はホントの恐怖を目の前にして
何度も何度も謝った。
最近俺のシマで暴れてる奴が増えてん
だよなー…。
???「おーい。美月!」
美月「おう、滉。」