満月の下の狼
で、案の定美月は怒っていた。
それに蒼空がずっと謝っている、
俺も、許すように言ったが、美月の顔を
見ると笑ってしまい説得力がないと言われた。
すると、さっきまで怒っていた美月が
急に黙り込み真剣な表情で窓の外を
見ていた。
どうした?
俺は気になり聞くと、今、通り過ぎたバイクを追ってくれと美月は声を荒らげた。
何がなんだが分からなかったが、
あまりにも美月が真剣だったため、車を出した。
だけど、車がバイクを追い詰められるはずもなく、逃げられた。