満月の下の狼

すまねぇ。っと謝ると、
ニコッと笑って大丈夫と言った。

だけど、目が笑っていなかった。
それに、ずっとずっとバイクが走っていた方向を見ていた。憎しみのこもった目で…。

蒼空「あいつがいたの?」

あいつ…?あいつって誰だ?

光夜「今の誰だ…?」

美月「昔の友達だよ。」

絶対嘘だ。友達なんかにあんな目はしな
いだろ?
蒼空は知ってるような雰囲気だし。

お前は何を背負っている。どんな闇をもってるんだ?俺達に何を隠している?
俺を、俺達をどうして頼らない…?

美月に追求しようとしたが、
“昔の友達”と言われた時点でもう何も聞けなくなり、沈黙のままコンビニに向かった。

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