満月の下の狼

美月「落ち着かない時だけ。結構禁煙してたんだよ?」

結構禁煙してたって…お前いつから
吸ってんだよ。

でも、それより俺が気になった言葉があった。
“落ち着かない時だけ”

たまに、暗い顔を見せる時はあったけど、
今みたいに焦りを感じるような顔になった事は
なかった。

何か、あったのか…?

雄斗「ふぅん。落ち着かねぇの?なんかあったのかよ。」

そう、俺は率直に聞いた。

美月「うん…まぁね。」

すると、力なく答え、
近くを見てるようで何処か遠くを見ているような目をした。
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