満月の下の狼
そう、光夜の悲痛な声が聞こえた。
美月「仲間だよ?」
そう。仮でも。
光夜「ならっ!」
けどね?いくら仲間でも言えない事だってあるんだよ?
美月「だから、あたしは何も背負っていないって。じゃ、あたし行くから。」
そういって、あたしは光夜を残して、
部屋を出ていった。
だって、これ以上部屋にいると泣いてしまいそうだったから。
なんで、あたしにそこまでするの?
なんで、構うの?踏み込んでくるの?
ほっとけばいいじゃん。
あたし光夜たちが思ってる程いい人間じゃないんだよ?
そう考えているあたしには
光夜が壁を殴る音と、
光夜「クソッ!俺にも、頼ってくれ…。」
この声は届く事はなかった…