満月の下の狼

海「そんなに睨むなよ。な?」

男は困ったような顔で笑う。

海「3日もここにいるよな?家出?」

美月「まぁ、そんな所。」

あたしは男に目も合わさずに返事をした。
まず、なんで知ってんだよ。

海「ほら、やるよ。」

そう言ってこんな知らない奴にパンをくれた。

メシっ!!!

美月「いらねぇよ。」

あたしは心の中の声を抑えてそっぽを
向いた。

海「腹減ってんだろ?食えよ。」
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