満月の下の狼

連れていかれた先はでっかいマンション
だった。

美月「でっけぇ、マンションだなぁ。」

海「そうだろ?」

男はへへんと笑った。
よく、笑う奴だなぁ。

美月「何人で住んでんだ?」

これを、聞いてしまったことを
あたしは後悔した。

海「一人。俺、小さい頃両親死んでんだよ。」

え…。

海「そんな顔すんじゃねえって!もう、
昔の話だからさ!」

そういって二カッと笑った。
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