満月の下の狼
朔夜「ああ、逃げてたな。でも逃げてもいいんだ。その為に俺達、“狼牙”がいるんだから。」
美月「さくやぁぁぁ。」
あたしはまた、泣いてしまった。
こんなに、涙脆いだっけ?ってほど
あたしは最近泣いていた。
こんな、あたしを狼牙の皆は
笑って迎えてくれた。
それから、狼牙は海が残してくれた、
あたしの大切な宝物。
だから、鳥羽は絶対許さない。
海を殺した…。
それに、春洸を傷つけている今も。
もう、二度とあんな過ちは起こさない…