満月の下の狼
時雨「蒼空っ!あぶね!」
そう時雨が叫んだ先を見ると、
後ろから後頭部を鉄パイプで思いっきり
殴られていた。
雄斗「やべぇ。」
そう言って飛び出そうとする雄斗を
凪沙が止めた。
蒼空は殴られたのにも関わらずに
相手を殴り飛ばした。
つ、つぇ。
凪沙「俺らが行っても、足引っ張るだけだ…」
そう悔しそうに俯いた。
けど、ホントに実際そうだ。
力の差がありすぎる。
俺らが行ったって、何の役にも立ちやしねぇ。